本学位プログラム 博士後期課程のめざすところと概要
スポーツウエルネスの推進に携わって来た実務経験を基盤として、スポーツとウエルネスの相乗的な推進効果を生み出す理念と方法を理解し、そのための基本政策や戦略を企画・立案・分析する能力、必要な資源を査定しシステム化する能力、高度なシステムを適切にマネジメントする能力、合理的なプログラムを開発する能等を有する実践的な高度専門職業人を養成することをめざします。
(社会的要請・課題等)
スポーツ庁の設置や我が国の健康寿命延伸のために政府各機関、シンクタンク、競技団体、地方自治体等の今後の幹部候補生として、スポーツあるいはヘルスプロモーション分野の高度専門職業人の養成が急務
(2つの具体的課題等)
①スポーツの国際競争力の向上(国際的な交渉に苦戦)
②スポーツによる健康寿命の延伸と社会保障費抑制への貢献
人材養成目的
1)博士レベルの高度な研究力を保有した上で、2)イノベーションが必要な難度の高い課題解決を推進できるマネジメント能力、を併せ持つ高度専門職業人を養成する。
育成される人材
○本領域において、国際機関等のグローバルなレベルで日本を代表して調整を行える人材
○政府及び関連機関、地方自治体等において、課題解決プロジェクトの推進リーダーを務める人材
学位授与の方針
○課題解決型プロジェクトワークの合格
(マネジメント力の確認)
○博士論文の合格
(研究力の確認)
○必要単位の取得
(専門性の確認)
以上3つ全ての要件を満たすこと
課程修了(学位)
博士(スポーツウエルネス学)
(名称の理由)スポーツプロモーションとヘルスプロモーション相互の合理的な関係による相乗的な効果
修了生の活躍の場
政府各機関、関連シンクタンク、競技団体、地方自治体等の幹部もしくは幹部候補生
背景
- IOCや各競技団体の国際会議で博士号を持っていないと相手から下に見られる傾向がある
- 欧米の市役所には博士号を持った専門性の高い職員が難度の高い課題解決の中心メンバーとなっているが、我が国の場合ほぼ0人の状況
- 課題解決力の向上を目指した専門性を高める社会人用の博士課程が他にはみられない
育成すべき能力
- イノベーションが必要な難度の高い課題解決を推進できる
- マネジメント能力課題を科学的手法で明らかにできる分析能力
- ステークホルダーに対する高度なネゴシエーション力
目的の人材を育成するための教育課程の特徴
- 主指導教員に加え、2名の副指導教員(学内と外部有識者)による3名体制での指導
- 自ら主導する課題解決型プロジェクトの実施を学位取得の必須要件とし、研究学位で条件とされる場合が多い投稿論文の受理は要件として求めない
- 課題解決型プロジェクトワークは、1)計画書の作成、2)計画書の審査(プレゼン)、3)プロジェクト終了後の審査(プレゼント報告書)によって、単位が認定される
- 課題解決型プロジェクトでは、アクションリサーチを取り入れ、単にプロジェクト前後の評価のみではなく、プロジェクトが成因した要因、及び課題についてそのプロセスやそれに関わるステークホルダーの分析を必須
- 博士論文は、従来的な科学的手法を分析に取り入れ、課題発見力を高める
- 国際性を高めるために、博士論文提出前までに国際学会での筆頭としての発表を1回以上を必須とする
標準的な学位取得までの流れ
育成される人材
- 各領域で、国際機関等のグローバルレベルで日本を代表して調整を行える人材
- 政府・関連機関、地方自治体等において、課題解決プロジェクトの推進リーダーを務める人材
教育課程編成・実施の方針
俯瞰的な視野と柔軟な思考力を有し、様々な領域の人材とチームを組んで課題を解決する能力及び最先端の研究技法を駆使して、グローバルなレベルで問題解決できる能力を育成するための教育課程を編成する。
学位プログラムの運営体制
- 研究指導担当4名、授業担当4名、学外組織から客員教員を招聘
研究指導は、主指導教員(1名)と学内外のメンター教員(2名以上)の複数指導体制 - 運営委員会を設置し、委員長、副委員長、教育担当、学生担当等
専攻設立条件となる教員数以上を担当教員とする運営体制を構築