SHP専攻の修了生同士が、世代を超えたタテのつながりを創出しながらスポーツ界を中心にネットワークを構築していこうと、去る3月3日(土)に髙橋義雄先生と12期生が中心となり、新たなイベント企画「Sport & Health Talk Session」が開催されました。

本イベントは、スポーツ・ヘルス分野で顕著な活躍をされているスペシャリストをお招きし、働くうえでのプリンシプル(大切にされていること)をご教示いただきつつ、交流を深めようというトークセッションです。

以下は、企画・運営を担当された12期生安井大樹さんからの報告です。

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Sport & Health Talk Session Report

女性アスリートとスポーツ~ライフプランを考えながら~

■2018年3月3日(土)14:30~16:30@筑波大学東京キャンパス演習室9

■講師:土肥美智子先生(JISSメディカルセンター副主任研究員/JFA医学委員)

スポーツ/ヘルス分野でその道のスペシャリストから、働かれる上でのプリンシプル(大切にしていること)を学ぶ「Sport & Health Talk Session」。今回は、JISSメディカルセンター副主任研究員であり、JFA医学委員としてもご活躍の土肥美智子先生をお招きし、「女性アスリートとスポーツ」をテーマにスポーツ医学の観点から講演いただきました。

土肥先生は、「女性アスリートとスポーツ」を考える時、女性特有のライフイベントは、不測に起こるスポーツ外傷・障害と比較すると、ある程度予測・計画可能であるが、アスリートも、指導者も、トレーナーも、スポーツドクターも、そのような認識がまだまだ低いのではないかと問いかけます。今回は、女性特有のライフイベントのなかでも、女性アスリートの三主徴と言われる無月経に関する話題を中心に、結婚、出産、育児に関する女性アスリートが感じている心理的な側面や、ママアスリートに対するサポート体制などについて興味深いお話を伺うことができました。

質疑応答では、ご自身が働かれる上で大切にされていることを質問された際、特にチーム帯同する立場としては、チームから自分に何を求められているのかであったり、選手たちとの「距離感」は意識しているとおっしゃっていました。また、日本のスポーツ医学における今後の課題について質問された際、スポーツ医学の知見が一般の方々にどのように波及できているのかという点はまだまだ課題であると語られました。

今回は、年度末のお忙しい中、SHP修了生・現役生(8期生~15期生)をはじめとする総勢17名にご参加いただき、その後の懇親会にも12名のご参加と大変盛況でした。SHPの期を超えた交流が生まれている本イベントは、次回に向けて新たな企画が進行中です。少しでもご興味ある方は次回イベントでぜひお会いしましょう。

Sport & Health Talk Session

企画・運営 佐藤厚志・安井大樹(SHP12期修了生)

世話人 髙橋義雄先生(SHP専攻)・不破信さん(筑波大学非常勤研究員)

【文責:安井大樹(SHP12期生)】