全国的に高気圧に覆われて真夏日となった5月25日(土)、今年も東京キャンパスにて大学院説明会(オープンキャンパス)が開催されました。

例年より開始時間が1時間半ほど繰り上がり、午後1時30分から修士課程のスポーツ健康システム・マネジメント専攻の説明会がスタート。専攻の目指すところやコースの特徴、専任教員の紹介に続いて、カリキュラム、学位論文、入学試験についての説明が各担当の先生によって行われました。

受験を考えているであろう75名の参加者にとって大いに参考になると思われたのが、在学生2名と修了生1名が自らの経験に基づいてプレゼンテーションする専攻紹介のコーナーです。修士論文の作成という大きな目標に向かってまさに研究を進めている2年生が、自らのスケジュール表をサンプルに、仕事とのバランスをどのように保っているかを具体的に解説。社会人の学びにおいて、いかにタイムマネジメントが重要かを訴えました。他にも、大学院に入って身につけた論理的な思考法や年齢や職種を超えた仲間とのつながり、修了後のキャリアに学んだことをいかに生かしていくかなど、社会人大学院ならではの魅力についてわかりやすく伝授しました。

休憩を挟んで開講された模擬授業では、スポーツ社会学が専門の菊幸一先生が登壇しました。『スポーツと健康 -この「似て非なるもの」の歴史社会学-』というタイトルで、スポーツと健康が結びつけられるようになった歴史社会的な背景について持論を展開。健康不安を打ち消すための強迫観念にとらわれたスポーツの実践ではなく、「人間的生」の充実を求める自由で自発的なスポーツへの希求についてレクチャーしました。

模擬授業と並行して、別室では博士課程のスポーツウエルネス学位プログラムの説明会も開催。今春初めての修了生を輩出しその活躍が期待されていることもあり、先生方の説明や修了生の体験談に例年より多い19名の参加者が耳を傾けていました。

最後に設けられた個別面談の時間では、それぞれの関心に基づいた研究分野の専任教員を囲んで、時間いっぱい熱心にやりとりする姿が数多く見受けられました。